この記事では、高齢の親御さんの老人ホーム入居・退去時に必要な準備や身辺整理の方法について解説しています。老人ホーム入居時の準備と身辺整理をしっかり行えば、退去時に慌てたり困ったりせずに済みます。
老人ホーム入居を前にやるべきこと
老人ホームなどの施設に入居する際は、あまり時間がないことも多いのですが、できるかぎりの準備をしておくことで、相続手続きや施設からの退去などのプロセスをスムーズに終えることが可能です。老人ホームに入居する前にやっておくべきことをまとめました。
老人ホームの見学と入居プロセスの確認
老人ホームを選ぶ際は、自宅に戻る予定の有無も含めて検討し、見学や体験入居といった機会もしっかり利用することが重要です。自宅に戻る予定の有無により身辺整理のやり方も変わります。見学や体験入居の機会をとおして、親御さんが余生を快適に過ごせる環境であることがわかったら、入居までのプロセスを確認しましょう。
施設により用意されているインテリアや備品は異なるので、このあたりも必ずチェックして、必要な物は入居までに用意しておきます。
家具や家電製品、食器、生活雑貨などは自前で、車椅子やベッドなどの設備や用具はリースで用意するのが一般的です。
生前整理
老人ホームに入居する前に行う身辺整理のことを「生前整理」と呼びます。生前整理は、老人ホームに入居する親御さんといっしょに進めていきます。親御さんといっしょに作業を進められれば、現預金、不動産などを含めて資産を把握することが可能です。資産を把握できれば、生前贈与にて税金対策することも可能ですし、親御さんが亡くなったあと、相続手続きをスムーズに進められます。
生前整理では、そのほかに持ち物の整理も行います。老人ホームに持って行く物、自宅に戻る予定がある場合は身の回り品としてとっておく物も分類します。
自宅に戻ることを予定している場合は、冷蔵庫などの家電製品や家具など、日常的に使用する物だけとっておきましょう。
自宅に戻ることを予定していない場合は、貴重品と不用品の分類をしっかり行ったうえで、不用品については、売却・廃棄などの方法で処分します。
老人ホーム退去を前にやるべきこと
自宅に戻る予定をしていない場合でも、要介護度の変化などにより、施設の移動が必要になり、老人ホームを退去しなければならなくなることもあります。
このようなケースでは、担当のケアマネジャーに相談すれば、適切なアドバイスをくれるはずです。
親御さんが亡くなり退去するケースも含めて、退去時にご家族がやらなければならないことは、老人ホームで使用していた物品の整理です。老人ホーム側でこれらを処分してくれる場合もありますが、対応してくれない場合は不用品回収業者に依頼するなどして不用品を処分します。
先に「車椅子やベッドなどの設備や用具はリースで用意するのが一般的」というお話をしましたが、これは退去時の整理をやりやすくするためでもあります。
老人ホーム入居時の不用品処分のポイント
老人ホーム入居時の生前整理では、こまごまとした生活雑貨から大きな家具まで、処分する物品がたくさん出ます。ここからは、これらの不用品を処分する際のポイントを紹介します。
通常のごみ収集を最大限利用する
こまごまとした生活雑貨は、「燃やせるごみ」「燃やせないごみ」「資源ごみ」など、自治体が行っている通常のごみ収集のときに捨てられます。大きな物であっても、切断や解体が容易な物品なら通常のごみ収集時に十分捨てられます。生前整理の際は、通常のごみ収集も最大限活用しましょう。ただし、分別ルールを守ることだけは徹底してください。
粗大ごみの処分は自治体のルールをまず確認
粗大ごみの処分方法は自治体により異なります。毎月、収集日を設定している自治体もあれば、利用回数に上限を設定している自治体もあります。もちろん、自治体が引き取らない品目もあるため、大型家具などを処分する際は、まずお住まいの自治体のルールを確認するようにしましょう。広島県内には、尾道市や東広島市のように粗大ごみ収集サービスを利用しにくい自治体もあります。
家電製品はルールを守ってリサイクル
冷蔵庫や洗濯機、テレビ、エアコンは、家電リサイクル法の対象品目です。これらの家電製品は、法律に則り適切にリサイクルする必要があります。
老人ホーム入居・退去時の片付けは不用品回収業者の利用がおすすめ
老人ホーム入居・退去時の片付けは、不用品回収業者を利用するとスムーズです。自治体の粗大ごみ収集サービスでは、まとまった量の不用品を処分できませんし、リサイクル対象品目も処分できません。
生前整理・遺品整理の作業経験豊富な遺品整理士が常駐している不用品回収業者なら、貴重品と不用品、廃棄物、リサイクル対象品目の分別を依頼することが可能です。
東広島市、福山市、尾道市、呉市など広島県内、また、中国地方で生前整理をお考えの方は、広島えびすサポートにぜひご相談ください。