回収された不用品が、その後、どうなっているのか皆様はご存じですか?不用品回収業者が回収する不用品の多くは、リユースやリサイクルに回されるのが基本です。この記事では、回収された不用品がどのような形で利用されているのか解説しています。
回収された不用品のその後
業者により回収された不用品は、その後、「リユース」「リサイクル」「輸出」「寄付」などの形で利用されます。
リユース
リユースは「再商品化」を意味します。不用品回収業者のなかには買取を行っている業者もありますが、業者が買い取った不用品は、クリーニングなどの工程を経て再販ルートへと流れ、中古品としてリユースされます。家電製品はこのリユースされる物品の代表格です。このほかにも幅広いジャンルの製品・作品がリユースされています。
リサイクル
回収された不用品のなかには、その後、資源として利用される物もあります。これが「リサイクル」です。回収されたそのままの形で利用されるのではなく、細かく砕いたり、溶かしたりしたあとで、資源として利用されます。ペットボトルやダンボール、衣類、金属、ガラス、木製品などは、資源としてリサイクルされ、新たな製品に生まれ変わります。
たとえば、紙類はそのまま新聞紙やトイレットペーパーなど、紙の原料となります。ペットボトルは繊維製品の原料として利用されますし、ガラスも断熱材などの材料としてリサイクルされます。
輸出
日本国内では再商品化が難しい状態のあまりよくない製品でも、海外では十分に売却できる製品もあります。このように海外への販路を持つ不用品回収業者は、買い取りに力を入れていることが特徴です。
日本の中古品は海外では非常に多くの需要があり、有名メーカーの家電製品は「ブランド」としてとくに人気があります。
意外なところでは日本で使用されていた自転車も人気があり、とくに東南アジアやアフリカ諸国に数多く輸出されています
寄付
回収された不用品のなかには、寄付に回される物もあります。家具や楽器などで、再商品化までに至らない製品が国内外の施設に寄付されることが多いようです。
不用品回収業者がSDGsの中心を担う
日本で暮らす私たちは、これまで消費することに夢中になりすぎていたかもしれません。しかし、化石燃料の枯渇や国際紛争による食料・エネルギー危機が迫るなか、資源の再利用は地球上に暮らすすべての人類の課題になっています。
回収された不用品は、ご紹介したとおり、「リユース」「リサイクル」「輸出」、そして「寄付」という形で利用されていますが、食料やエネルギーの不安が深刻になってきた以上、さらにこのリユースやリサイクルの動きを活発にしていく必要があるでしょう。
その活動の中心を担うのは、やはり不用品回収業者です。
私たち日本人は、物を大切にすることを教えられてきました。しかし、今は多くの物をリユース、リサイクルできる世の中です。ごみの分別ルールも細かくなり、以前よりもごみや不用品を処分することが難しくなりました。これは、ごみ屋敷や放置空き家の問題とも密接に関係しています。
これからは、物を大切にするのは当然のこととして、リユース、リサイクルという物の循環を活性化する必要があります。日本に暮らす人々がリユースやリサイクルにさらなる関心を持つことで、持続可能な社会を実現することができます。不用品回収業者は、この持続可能な社会を実現するために欠かせない存在なのです。
広島えびすサポートのSDGSの取り組み
持続可能な社会を実現するために
持続可能な社会を実現するためには皆様の協力が必要不可欠です。持続可能な社会を実現するために、不用品回収業者から皆様にお願いしたいことがあります。それは、悪徳業者を利用しないことです。
悪徳業者を利用してしまうと、回収された不用品を正しいリユース、リサイクルのルートにのせられません。不用品が山中などに不法投棄されてしまうと、貴重な資源がむだになるだけではなく、環境破壊につながります。
悪徳業者に回収された家電製品やパソコンなどが、適切な処理が行われないまま再販・輸出されると、これまた環境破壊や、個人情報の漏洩へとつながってしまう可能性があります。
空き地で勝手に不用品を保管している業者や、地域をトラックで巡回しながら不用品の無料回収を呼びかけている業者を利用してはいけません。
持続可能な社会を実現するために、皆様のご協力をお願いします。
まとめ
回収された不用品のその後についてご紹介しました。回収された不用品は、廃棄物と再利用される物に分類され、再利用される物は、さらにリユース、リサイクル、輸出、寄付という用途に分類されます。家庭から排出された不用品の多くは、このように再利用されています。持続可能な社会を作り上げるために、皆様が、リユースやリサイクルにさらなる関心を持っていただければ幸いです。