広島市で産業廃棄物の石膏ボードを処分する方法

石膏ボードはDIYでよく使う材料です。DIYをしなくても、なじみがある人は多いのではないでしょうか。この石膏ボード、扱いやすいのですが、実は処分するとなると大変なことをご存じですか？石膏ボードは家庭で使用されたものであっても「産業廃棄物」に分類されるため、産業廃棄物として正しく処分する必要があります。

石膏ボードは産業廃棄物です

冒頭でご紹介したとおり、石膏ボードは扱いやすいので家庭のDIYでもよく使われています。しかし、家庭であろうが事業所であろうが、どこで使われていたとしても石膏ボードは産業廃棄物です。

産業廃棄物とは本来、事業活動で排出される20種類の特定の廃棄物を指します。石膏ボードは、このなかの「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」に該当します。このように産業廃棄物に該当するごみを自治体が収集することはまずありません。

石膏ボードは水に濡れてしまうと有毒ガスである硫化水素が発生する可能性があるため、広島市にお住まいの方も一般ごみとしてごみステーションに排出することは不可能です。必ず産業廃棄物として処分してください。

産業廃棄物はどんな物なのかについても記載していますのでこちらもご覧くださいませ。

広島市における産業廃棄物処分について

広島市で石膏ボードを処分する方法

広島市で石膏ボードを処分する方法は2つあります。業者に依頼する方法と、処分場に自己搬入する方法です。しかし、産業廃棄物を一般の方や排出事業者の方が自ら運搬すると危険なので、業者に依頼することを強くおすすめします。

産業廃棄物収集運搬業許可を持つ業者に収集を依頼

産業廃棄物は法律で処分方法が定められており、運搬する業者も「産業廃棄物収集運搬業許可」を持つ業者に限られています。

業者は事業者などから収集した産業廃棄物を保管したり積み替えたりしてから最終処分を担当する業者に運搬します。

たとえば、石膏ボードを産業廃棄物収集運搬許可のない業者に依頼して処分したとしましょう。このような場合、偽の産廃業者が悪いのはともかくですが、依頼した人や業者も罪に問われるので注意しなければなりません。

業者に依頼して石膏ボードを処分するときの費用

石膏ボードはリサイクルできます。しかし、状態が悪いとリサイクルできないため、処分にかかる費用も高くなります。

リサイクルできる石膏ボードは、ほかの材料が付着していないきれいなものです。水に濡れていたり、さらにドロドロになっていたりするとリサイクルできないため処分費用がかさみます。

リサイクルが可能な石膏ボードなら1㎡あたり8,000～15,000円程度の費用で処分できますが、リサイクルが不可能な石膏ボードは1㎡あたり20,000円前後の処分費用がかかるので、処分するといえども保管方法にも気をつけなければなりません。必ず室内に保管し、間違っても外やガレージ、床下など湿気の多い場所に保管することは避けてください。