非常に大きく、400kgを超えるようなモデルもあるピアノは、ほとんどの自治体が粗大ごみとして引き取ってくれない処理困難物です。しかし、同じピアノでも「電子ピアノ」や「電子オルガン」と呼ばれる鍵盤楽器に関しては、自治体のごみ収集サービスを利用して処分できます。この記事では、広島県でピアノや電子ピアノを処分する方法を解説しています。これらの処分をお考えの方はぜひ参考にしてください。
広島県内主要自治体で唯一、東広島市はピアノを収集
処理の困難なピアノをほとんどの自治体が引き取らない中、東広島市だけは「燃やせる粗大ごみ」としてピアノを収集しています。ただし、必ず引き取ってくれるとはかぎらないようで、市は「なるべく販売店に引き取りを相談」との但し書きを付けています。そのため、東広島市にお住まいの方でピアノの処分を検討している方は、まずは市の生活環境部・廃棄物対策課に確認したほうがいいでしょう。
東広島市は「戸別収集」とごみ処理施設への「自己搬入」の形で粗大ごみを収集していますが、現実的にピアノをこれらの方法で処分することは難しいと言わざるを得ません。
・東広島市生活環境部・廃棄物対策課
電話:082-420-0926
広島県でピアノを処分する方法
広島県のほとんどの自治体は、ピアノを処分する際は「販売店に相談」することを求めています。販売店のほかにピアノの引き取りを依頼できる先は「ピアノ買取業者」や「不用品回収業者」です。ピアノは何十年も使える楽器なので、条件さえ満たしていればこわれていても売却できる場合があります。
本の二大ピアノメーカー「ヤマハ」や「カワイ」のピアノなら、メーカーが引き取ってくれる可能性が高いので相談してみましょう。買い取ってもらえた場合、ピアノは再生され、日本や世界でまた活躍することになります。該当するピアノを所有されている方は、メーカーに問い合わせてみるといいでしょう。
ピアノ買取業者
ピアノを専門に買い取っている業者に売却する方法です。ただし、ピアノ買取業者はあまりにも状態の悪いピアノを買い取ることはありません。メーカーに関してもシビアで、二大メーカー以外の日本製ピアノには値段が付けられることはほぼないでしょう。
もちろん、海外の有名メーカーのピアノや二大メーカーのピアノに関しては正当に評価してくれます。
不用品回収業者
不用品回収業者に依頼してピアノを処分することも可能です。不用品回収業者にピアノの引き取りを依頼する場合、数万円程度の費用はかかりますが、不用品回収業者はメーカーも状態も問わず引き取ってくれます。現実的な話、二大メーカー以外の日本メーカーのピアノは、どんなに状態がよくても買い取られることはまずありませんが、リユースのルートを豊富に持っている業者なら引き取ってリユースしてくれる可能性があります。
個人売買でピアノを処分するという選択肢もあるけれど…
ピアノを「ヤフオク!」などをとおして個人売買で売却する方法もあります。しかし、この処分方法のネックは配送です。ピアノの運搬、配送は専門の業者があるほど特殊な作業で、ひじょうにお金がかかります。アップライトピアノをただ家の外に出すだけでも一苦労ですが、300kgも400kgもあるグランドピアノの場合、クレーンなど、特殊な設備が必要になることが多く、この配送にかかる費用を考慮して出品しなければなりません。「知人に譲渡する」といった形ならまだよいかもしれませんが、リスクの高い個人売買でピアノを処分することはあまりおすすめしません。
広島県で電子ピアノを処分する方法
ピアノを引き取らない自治体も、電子ピアノなら引き取ってくれます。広島県内主要自治体における電子ピアノの分別区分と、自治体のサービスを利用して電子ピアノを処分する方法をご紹介します。
広島市では「大型ごみ」として処分可能
広島市は、電子ピアノを「大型ごみ」の分別区分に指定しています。
戸別収集は「大型ごみ受付センター」に申し込みます。収集希望日の前日から数えて3日前までに予約しなければなりません。詳細が決まったら、手数料分の「大型ごみ収集運搬手数料納付券」をコンビニなどの指定販売店で購入し、電子ピアノに貼付してください。収集日の朝8時30分までに、指定の場所に電子ピアノを搬出しておきます。
・大型ごみ受付センター
電話:0570-082530 または 082-544-5300
広島市ではインターネットとウェブチャットでの予約も可能です。詳しくは、広島市のホームページで確認してください。
・広島市 大型ごみ収集の予約・排出方法
https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/kateigomi/13279.html
広島市の処理施設に電子ピアノを搬入できる方は、「安佐南工場大型ごみ破砕処理施設」に持ち込んでください。持ち込みの場合、事前申込と手数料は必要ありません。
・安佐南工場大型ごみ破砕処理施設:安佐南区伴北4丁目3990番地
福山市では「不燃(破砕)ごみ」として処分可能
福山市は、電子ピアノを「不燃(破砕)ごみ」の分別区分に指定しています。各地域に月1~2回設けられている「不燃(破砕)ごみ」の収集日に処分することが可能です。
なお、電子ピアノを市の処理施設に自己搬入して処分する際の搬入先は以下の2ヶ所です・
・クリーンセンター(住所:福山市箕沖町107-2)
・慶応浜埋立地(住所:福山市柳津町2285)
三原市では「大型ごみ」として処分可能
三原市は電子ピアノを「大型ごみ」の分別区分に指定しています。三原市では不燃性の大きなごみを大型ごみとしており、収集を希望する場合は、収集希望日の前日までに市の環境施設課への事前申込が必要です。ごみステーションの場所と品目が電子ピアノであることを伝え、収集日の朝7時30分までに出しておきます。
・三原市環境施設課:0848-63-1210
三原市の施設に電子ピアノを持ち込める方は、「不燃物処理工場(Ecoro)」に持ち込んでください。
・不燃物処理工場Ecoro(住所:三原市八坂町10227)
※三原市清掃工場と同じ敷地内にあります
尾道市では「粗大ごみ」として処分可能
尾道市は、電子ピアノを「粗大ごみ」の分別区分に指定しています。戸別収集を希望する場合は「尾道市クリーンセンター」に電話をして詳細を確認してください。
自己搬入が可能な方は尾道市クリーンセンターに直接持ち込みます。戸別収集、自己搬入、どちらの場合も品目ごとにかかる処理手数料を支払う必要があります。
・尾道市クリーンセンター
住所:尾道市長者原1丁目220-75
電話:0848-48-2900
東広島市では「燃やせない粗大ごみ」として処分可能
東広島市は、電子ピアノを「燃やせない粗大ごみ」の分別区分に指定しています。東広島市には「粗大ごみの収集日が決まっていない地域」や「自治会単位での収集を利用できない地域」もあります。詳しくは地域の責任者に確認してください。
自己搬入が可能な方は、「賀茂環境センター」に搬入してください。その際、処理手数料(20kgごとに130円)がかかります。
・賀茂環境センター(住所:黒瀬町国近10427-24)
廿日市市では「大型ごみ」として処分可能
廿日市市は、電子ピアノを「大型ごみ」の分別区分に指定しています。「大型ごみ」の収集日は各地域に月1回あるので、この日に処分することが可能です。処分手数料は大きさで決まります。この手数料相当額の「大型ごみ処分手数料納付券」を、事前にコンビニなどの販売店で購入し、電子ピアノに貼付してからごみステーションに出します。
電子ピアノを自己搬入できる方は、「はつかいちエネルギークリーンセンター」に搬入してください。
・はつかいちエネルギークリーンセンター(住所:廿日市市木材港南12-8)
呉市では「粗大ごみ」として処分可能
呉市は電子ピアノを「粗大ごみ」の分別区分に指定しています。重さ50kgを超えない電子ピアノなら、各地域に設定されている「粗大ごみ」の収集日に処分することが可能です。この際、事前にコンビニなどの販売店にて300円分の「粗大ごみ処理券」を購入し、電子ピアノに貼付してから出してください。
電子ピアノを自己搬入できる方は、以下のいずれかの施設に搬入してください。
・クリーンセンターくれ(住所:呉市広多賀谷3-9-3)
・芸予環境衛生センター(住所:呉市豊町大長6329-1)
広島えびすサポートはピアノも電子ピアノも回収可能です
ピアノは処分するだけでも大変なアイテムです。電子ピアノも収集日が決まっている地域や収集が行われていない地域にお住まいだと、なかなか処分しにくいアイテムだといえます。
広島県で地域の皆様に寄り添って不用品を回収してきた「広島えびすサポート」では、不要になったピアノや電子ピアノの回収を行っています。もちろん、リユース可能な状態なら、積極的に買取を提案させていただいておりますので、ピアノや電子ピアノの処分をお考えの方は、ぜひご相談ください。
まとめ
広島県の主要自治体では唯一、東広島市がピアノを「燃やせる粗大ごみ」に分類していますが、現実的にピアノを粗大ごみとして処分することは難しいでしょう。ピアノを処分する際は、「メーカー」や「ピアノ買取業者」「不用品回収業者」がその依頼先の選択肢です。そのなかで、ピアノも電子ピアノも回収できるのは不用品回収業者だけです。処分にお困りの方は、広島えびすサポートまでご連絡ください。
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