全国で問題化している「ごみ屋敷」。屋内だけではなく、屋外、場合によっては敷地外にまでごみが積み上げられていることもあります。このごみ屋敷、実は戸建て住宅に限ったものではなく、人目の届かない集合住宅の部屋にも存在しています。
ごみ屋敷の問題にはほかのさまざまな問題が関わっているため、一概に原因を特定することは難しいのですが、現在の日本社会の大問題であり、誰もが避けて通れない「高齢化」が関わっていることはまちがいありません。そのため、私たちの誰もが直接的・間接的にごみ屋敷問題に巻き込まれる可能性があります。
この記事では、ごみ屋敷を片付ける際に業者に作業を依頼すべき理由やその費用について解説しています。ごみ屋敷が他人事ではないと感じ始めている方は、ぜひ読んでみてください。
ごみ屋敷の片付けや清掃作業を専門の業者に依頼すべき理由
「ごみ屋敷なんて身近な問題ではない」と感じている方でも、おそらく一度や二度はひどくごみがためこまれた家を見たことがあるのではないでしょうか?古タイヤ、ペットボトル、おそらくこわれているだろう家電製品、傘の束…他人からはどう見てもごみに見える物も、ためこんでいる当人にとっては大切な物なのだそうです。
屋内には新聞や雑誌に紛れ生活ごみがためこまれ、もちろん、そんな中には生ごみもあります。生ごみがあればゴキブリやネズミもわくことでしょう。
仮にごみ屋敷の主が親類だったとしましょう。この状態の家を親戚一同協力して片付けようと思えるでしょうか?
実際、ごみ屋敷自体、とても不潔で危険な環境です。片付けるのであればそれなりの装備が必要です。床が腐っていることもあります。軽装で片付けに臨めばケガや病気のリスクにさらされることになります。
ごみ屋敷になってしまった家や部屋を片付ける場合、自力で作業するにしても、業者に作業を依頼するにしても、どちらにしてもお金がかかります。しかも、自力で作業する場合は莫大な時間もかかることでしょう。
健康のこと、そして費用や時間のことを考えると、専門の業者(不用品回収業者や遺品整理業者)に作業を依頼するのがベストです。
ごみ屋敷の片付けにかかる費用の相場
ごみ屋敷の片付けにかかる費用については、現場の状況が千差万別なので「相場」を出すことが困難です。あくまで間取りや作業に必要な人員から考える相場は以下のとおりです。
間取り | 人員数 | 料金目安 |
1R・1K | 2人 | 35,000円~ |
1DK・1LDK | 2~3人 | 55,000円~ |
2DK | 3人 | 80,000円~ |
2LDK | 3~4人 | 100,000円~ |
3DK | 4人 | 140,000円~ |
3LDK | 4~5人 | 160,000円~ |
4LDK | 5人~ | 180,000円~ |
5LDK~ | 5人~ | 200,000円~ |
業者は実際にごみ屋敷の状況を見てみないと正確な見積もりを出すことができません。
通常、専門業者のごみ屋敷片付けサービスには、ごみの仕分けと分別、搬出、撤去、清掃、作業にともなう家財の移動、不用品の買取、物の探索、などの作業が含まれています。
ただ、ごみ屋敷を完全にきれいな状態に戻すとなるとたいへんです。そのため、専門業者の多くが、以下のようなごみ屋敷をもっときれいにするためのオプションを用意しています。
・リフォーム
・ハウスクリーニング
・特殊清掃
・畳や襖(ふすま)の表替え
そのほかにもさまざまな片付け関連サービスを用意している業者があります。
女性専門のごみ屋敷片付けサービスを提供している業者もある
「ごみ屋敷の住人は女性が多い」なんていう話を耳にすることがあります。これについては、はっきりとした統計があるわけではないので断言はしません。ただ、「恥ずかしい」という気持ちがじゃまをして部屋を片付けられない女性がいることはまちがいありません。
そのため、そんな女性専門の、女性スタッフによるごみ屋敷片付けサービスをおこなっている業者もあります。
なるべくお金をかけずにごみ屋敷を片付けるには?
自力で作業するにしても「無料」というわけにはいかないごみ屋敷の片付け。業者に作業を依頼する前提で、それでもなるべくお金をかけずに片付けるにはどうしたらいいのでしょうか?そのコツをご紹介します。
複数の業者に見積もりを依頼する
複数の業者に見積もりを依頼する、いわゆる相見積もりは適正料金の把握に有効です。複数の業者に現場を見てもらうこと自体、けっこう面倒ではありますが、業者と顔を合わせることでその業者のサービスに対する姿勢なども判断できますので、やらないよりはやったほうがいい、これはまちがいありません。
複数の業者に見積もりを依頼すると、もっとも安い見積もりを出してきた業者を選びがちですが、業者の対応や作業内容と照らし合わせてお得な業者を選ぶようにしてください。作業内容に対してあまりにも安い(高い)見積もりを出してくる業者は除外しましょう。
見積もりのチェックポイント
業者に見積もりを出してもらったら、その内訳を必ず確認します。作業内容が明確に記載されていない見積書は、何か問題が発生したときにあやふやにされる可能性があるので注意が必要です。
できるところは自力で片付けておく
一般の方がごみ屋敷を片付けるのはたいへんではありますが、たとえば外構のごみを袋に詰めて処分する程度なら誰でもできるでしょう。見積もりを依頼する前にできるところだけでも片付けておくと、少し片付け費用を節約できます。自力で片付ける場合はしっかり分別して、自治体のごみ収集日に処分してください。
買取サービスを活用する
ごみ屋敷を片付ける専門業者の多くが、不用品の買取サービスを提供しています。中古品としてニーズがある物があれば、業者に買い取ってもらうことで片付け費用を節約することが可能です。
ごみ屋敷に置かれていた家財は傷んでいることが多いのですが、コレクターズアイテムなどがあれば高値になることもあります。
まとめ
ごみ屋敷はすでに誰にとっても身近な問題です。認知症や身体が不自由になってしまっただけでも、それがごみをためこむことにつながってしまいます。ごみ屋敷になってしまうと片付けにどうしてもお金がかかってしまうので、家族や親戚、友達など身近な人が問題を抱えているようなら、できるだけ早い段階で気づいてあげることが重要です。
広島えびすサポートは、ごみ屋敷の片付けに関わるさまざまなサービスを提供しています。お困りの方はぜひご相談ください。